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なにかあり/とくになし

ギャートルズの時代

東京MXテレビでは
ついこないだまで
夕方4時台に「ハクション大魔王」を放映していたが、
今は「はじめ人間ギャートルズ」になっている。


ギャートルズ」は
1974年から76年にかけて放映されたとある。
ほとんど毎週のように見ていた。


ギャートルズ」のおかげで
ぼくらの先史時代は
歴史の教科書で素通りするものではなく
騒々しく彩られた印象深いものになったのだ。


マンモスの輪切り肉をほおばり、
ゴリラのドテチンのような友だちを持ち、
おとなになったら
ゴンの父ちゃんのようにサル酒を飲む。


そんな未来(いや、過去か)を夢想した。


原作者の園山俊二さんは
1993年に病気で亡くなった。


その訃報の直前だったと思うのだが、
とある夕刊紙に
氷付けのマンモスが発見されたという記事が載り、
マンモスに詳しいという触れ込みで
園山さんのコメントが掲載されていた。


ギャートルズ」の作者だからって、
マンモスには詳しくないだろうよ、と
苦笑したことをおぼえている。


しかし、
コメントを問う記者も
コメントを出す園山さんも
ギャートルズ」がつないだ縁を
おもしろがっていたのではないかと考えると、
何となくいい話だなと今なら思える。


ギャートルズ」のエンディング・テーマ
「やつらの足音のバラード」は
作詞が園山俊二
作曲がかまやつひろし


テレビでは、ちのはじめさんというシンガーが歌っていたが、
ムッシュかまやつの傑作「我が名はムッシュ」(2002年)で
かまやつさん本人ヴァージョンを聴くことができる。


大学時代の先輩にひとり、
「やつらの足音のバラード」を
史上最高のロック・バラードだと
力説していたひとがいたことを十数年ぶりに思い出した。


考えてみれば
ぼくらは
ビートルズよりも先に
ギャートルズを知った世代だった。


告知を一件。
columbia*readymadeのHPの日替わりコラム
「レコード手帖。」、
5月12日に松永良平が登場(2回目)しています。


追記(5/15)
お詫びも一件。


上記、
ムッシュかまやつさんの傑作「我が名はムッシュ」で
「やつらの足音のバラード」を
かまやつさんご本人のヴァージョンと書いておりますが、
歌っているのは市川美和子さんでした。


小西さんご本人より
「ブー!」とご指摘をいただきました。


オハズカシイ……。
自戒の意味をこめて、残しておきます。