台風一家

台風一過。

太平洋上を北東に進んだ温帯低気圧は
すでに台風ではなくなっていたが、
台風と同等の雨風をばらまいていった。

台風にだってときどき拍子抜けのやつがいるから、
それに比べたら
今回の台風落伍者には
意地があったと言えるだろう。

ところで
“台風一過”と今日ぼくのPCに打ち込むと
“台風一家”と表示される。

それは“IKKA”とキーで打ち込んで
何度も“一家”に変換したから。

何故なら、
シャッグスのセカンド・アルバム
「シャッグス・オウン・シング」のライナーノーツを書いていて
ウィギン一家のことに触れていたからだ。

このCD、
来月後半に紙ジャケで出るそうなのだが、
シャッグスとその音楽、背景に興味があるひとなら、
是非ライナーを読んでほしいと珍しく宣伝したい。

シャッグスの再発見に
NRBQのテリー・アダムスとともに立ち会った
ドラマー、トム・アルドリーノに
ぼくがしたインタビューを掲載したからだ。

当事者しか知り得ない秘話と真実を
さしつかえのない範囲で
彼の言葉で語ってもらった。

“台風一家”へ向けた
音楽雑誌には載らない
愛情あふれる発言集になっているのだ。