ぼちぼちいったか

道頓堀の「くいだおれ」。
その営業最終日である8日、15時より
お店の前で
シンボルである人形をはさんで
上田正樹と有山じゅんじ（淳司）が
名盤「ぼちぼちいこか」からの曲を演奏したのだという。

当初、
ぼくにこのネタを提供してくれたM氏によると
「ゲリラ的に敢行されるのではないか？」ということだったが、
実際にはそれなりにきちんとアナウンスされたようだ。

ああ、見たかった。
当日のセットリストはどこかにないのか？

リクエストは
「俺の借金全部でなんぼや」
「とったらあかん」
「Come on おばはん」
「梅田から難波まで」
そして
「俺の家には朝がない」……まあ、これはやらんか？

世の中にいろんなぜいたくはあれど
「くいだおれ」の真ん前で
「ぼちぼちいこか」を聴くほどのぜいたくは
あんまりないと思った。

もっとも、
そこに立ち会う資格って、
趣味とか情報をいくら持っていたってダメ。
うちからにじむ風情を共有出来てないと
与えられないと思うんだけどさ！（と、ほぞを噛む）

あるいは
何も知らずに
通りすがりたかった！

知らずに居合わせるという以上のぜいたくは
今の時代、ない。

かくして名店「くいだおれ」は
ぼちぼちいったようです。