マーチに説明は要らない
月曜の朝、
テレビをつけたら高校総体の開会式を中継していた。
入場行進が始まり、
各県の代表が続々と入場。
ブラスバンドとコーラスが演奏するマーチは
ゴダイゴの「モンキー・マジック」だった。
お、どういう基準の選曲?
さらに続いて
「ガンダーラ」「ビューティフル・ネーム」「銀河鉄道999」。
今年はゴダイゴ・メドレーなのかしらと思って聴き続けると、
なぜか「宇宙戦艦ヤマト」に曲が変わった。
おいおい、「ヤマト」はゴダイゴじゃないよ。
「999」から松本零士つながりか?
だとしたら次は「真っ赤なスカーフ」か?
ささやかにはらはらとしつつ
マーチの行方を見守る。
すると、
その次に流れたのはどんなDJにも予測できない選曲!
意外性1000%だ!
それはずばり「茶摘み」だった。
「夏も近づく八十八夜……」で始まる、あれ。
(ただし、ツマによると似た曲だが違うという説)
だがそれは、
まるでめくる譜面を間違えたかのような
おぼつかない演奏。
音も小さく、マーチらしさがない。
中途半端に曲が終わると、
とりなおしたように流れてきたのは
ハウンドドッグの「フォルテッシモ」。
おい!
と朝から画面に突っ込んだ。
その後もしばらく見ていたツマによると
やがて何ごともなかったように
ゴダイゴ・メドレーに戻ったとのこと。
あの「茶摘み」もどきは
間違いだったとぼくは見る。
マーチに説明は要らない。
本当に要らないのか?
少し涼しい朝でした。