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なにかあり/とくになし

ヨット・ロックの風、サンタ・アナの風

バート・ダヴェンポートという
オークランドのシンガーソングライターの
新作「パレシズ(Palaces)」を聴いている。


こいつがいわゆるヨット・ロックの新星のひとり。


と言っても、
すでに何枚かアルバムは出していて、
これまではアコースティック・ポップとか
フリーソウル風といった感じで
日本でもちょっとだけ紹介されていたようだ。


でも、
この新作は
タ●ーレコードにも
H●Vにもなかった。


バーンホームズでは
扱っているが今は売切。
さすが。


ディスクユニオンでいつもお世話になっている
I嵐氏に頼んで調達をしていただきました。


アナログが出るそうなので
そっちはバーンホームズに特注した。


アルバム後半は、少し内にこもる。


ブレイクこそが
彼に自信をあたえるはずだ。


家で聴いていたら
ツマが「これってネオアコじゃん」と言い放った。


確かにそう。
10年、20年遅れて
カリフォルニアに渋谷系という風が吹いているのかも。


ニューヨークの連中よりも爽快で
シカゴの連中ほど悪びれず。


カリフォルニアの青い空を吹く風が
ヨットをもっと走らすことを
ちょっと期待したくなってくる。


そんなことを思いながら
ニュースを見ていたらロス郊外で山火事。


風がやまないので
被害が広がっている。


この季節に
カリフォルニアに海から吹き付ける季節風
“サンタ・アナの風”というらしい。