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なにかあり/とくになし

ジョン・C・ライリーを見る幸せ

映画「ステップ・ブラザーズ」を
機内で見た。


たぶん、
日本では公開されないだろう。


主演はダブルキャスト
ウィル・フェレル
ジョン・C・ライリー


楳図かずお「おろち」所収の
「ステージ」に登場する歌のおにいさん
そいつにそっくりなのがウィル・フェレル


ぼくの愛するジョン・C・ライリー
おなじみ石立鉄男USAなルックスでやんす。


両親同士の結婚で
39歳のニート同士が
義理の兄弟(ステップ・ブラザーズ)になるというのがあらまし。


なんとなく大志はあるが
親からの自立もままならず
また、する気もない。


バカを描くということにかけては
容赦のないふたりだからこそ
ここまでやったという感じの
痛ましくてあほくさくて情けないエピソードのオンパレード。


後半はちゃんとしたお話になるとは言え、
さすがにあきれた。


放送禁止用語
あるいは日本のお茶の間では絶対に放映不可能な描写など、
これを堂々と機内で放映する航空会社も
ふところが深いというか。


それにしても、
ポール・トーマス・アンダーソン監督の「ブギーナイツ」(97年)で
かたやポルノ男優、かたや気弱なオカマという立場で共演した
フィリップ・シーモア・ホフマン
堂々としたオスカー俳優になってゆくのを尻目に
とことんB級のナンセンス映画に
嬉々として出演を続けるライリーには感服するしかない。


アンダーソンの劇場映画監督デビュー作
「ハード・エイト」(96年)は
ライリーが実質的に主演だったんだから。


名優と呼ばれるのは
そんなにいやか、
ジョン・C・ライリーよ。


幸せだなー。
ぼかあ、ジョン・C・ライリーを見てるだけで
幸せなんだ。


愛してるぜ。