クレア&ザ・リーズンズを見た
いつどこで、
とは言えないのだが、
クレア&ザ・リーズンズのライヴを見た!
クレア・マルダー、
そして
彼女の夫でリーズンズの参謀であるマルチ・ミュージシャン、
オリヴィエ・マンションと話をすることも出来た。
メンバーは全員
赤一色の衣装をまとい、
ギターを持ったクレアを中央に、
脇にヴァイオリン&その他楽器のオリヴィエ、
ヴァイオリンの眼鏡女子、
ヴィオラの太め女子(失礼)が居並ぶ。
シーケンサーなども随時使いながら
アルバム「ザ・ムーヴィー」のこわれやすい世界を
やさしく再現する。
ストリングスの調べがしなやかだということも大きいが、
コーラスが全員うまいというのも重要だ。
途中で
オバマの名前を「虹の彼方に」のメロディで連呼するという場面があり、
彼女たちなりの政治姿勢を決然と
なおかつ
ユーモア交じりで表明してみせたのが忘れられない。
何故「虹の彼方に」かというと
「オーバ(ヴァ)ー・ザ・レインボウ」と
「オバマ」の駄洒落なのだった。
手の込んだペーパークラフトのようなクレアの演奏が終わると
メイン・アクトは
マイ・ブライテスト・ダイアモンド。
たしかスフィアン・スティーヴンスの来日公演でも
前座を務めていたはずだが、
ゴシック色のみに気圧されたそのときとは
印象がかなり違う。
何故なら
リーズンズのストリングス3人が
今度は黒装束に着替えてそのままバックを務めたから。
最後にピアフの「愛の讃歌」を弾き語るのだが、
そのときはメンバーは演奏をやめて
なんと人形劇を見せる。
これはおそろしく見物だった!
夢の表と裏を一晩で見たような
そんな夜だった。