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なにかあり/とくになし

冬は焼けた

お昼前の時点で
外の気温は20度を超えていた。


5月から6月ごろの気温だと
ニュースが言っている。
冬が焼き払われてしまうのではないか。


朝から原稿を書きながら
ロスのアミーバで買ってきたアナログ盤、
ジェブ・ロイ・ニコルズの新作「パリッシュ・バー」を聴く。


レゲエMCという出自をほのかに香らせながら
内向的に日々をつづるシンガー・ソングライター
天気のいい日には
ときどき出かけもする。
そんな音楽。


元気にならなくてもいい。
くらくてもいい。
いらいらしてもいい。
いやしてすらくれない。


変わらないなー。
昔と全然変わってない。


久々の……と書きかけて
ちょっと待てよ。


調べてみたら
去年も2006年も2005年にも
彼はアルバムを出している。
メディアで語られなくなっただけで、
おどろくほど精力的に彼は活動していたのだ。


そのうち2枚ほど持っているが、
ほかのアルバムも聴いてみたくなった……なんてことは
うかつには言わない。


ジェブ・ロイのうろつく散歩道がどこかにある限り、
またどこかで出会うだろう。
そのときに聴けばいい。


それにしても、
焼け焦げそうな冬に
ジェブ・ロイ・ニコルズは死ぬほどよく似合う。


遅く出勤する途中で、
ポケットから萎れた千円札が出てきた!


昨日、クレア&ザ・リーズンズでドリンクを買おうとして
財布から出しておいたお札だった。


そのお金で、
渋谷駅で
ハイファイで待つ男どもに
おみやげを買っていくことにした。


これでヴァレンタインのチョコを買いなさいよと
クレア・マルダーが言ってくれているのに違いない。


このチョコは
クレアからのプレゼントだ。
受け取りあそばせ。