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なにかあり/とくになし

銀ちゃんのラブレター

作曲家の福田和禾子さんが先日亡くなったニュースを
ハイファイのブログで書いたとき、
小西康陽さんがそれを読んでくださっていた。


レディメイドの毎日更新ページで
ピチカートファイヴでも福田さんのカヴァーをしていて、
その曲が「銀ちゃんのラブレター」であることが書かれていた。


そうでした。
大好きな曲です。
作詞は俵万智さん。


そのことを書いておくべきだったと
書こうと思っていたのに
書くタイミングが見つからず
書かないままになっていた。


不意にそれを思い出したのは
NRBQのトム・アルドリーノに聴かせてもらった
彼が編集した自分のためのCD-Rに
ずばり「銀ちゃんのラブレター」が入っていたから。


彼は日本語はわからないので
曲目のところには
一生懸命に写し取った日本語で
ピチカート・ファイヴ/銀ちゃんのラブレター」と
書いて(描いて)あった。


「何を歌っているのかはわからないけど
 この曲が好きなんだ」


トムは言うのだ。


この曲は文字の書けない銀ちゃんが(子供だから)
ラブレターの代わりに
桜の花や落ち葉を入れて伝えるという内容だった。


トムが誰かに伝わるように
日本語のかたちを一生懸命真似て描いた
「銀ちゃんのラブレター」は
「銀ちゃんのラブレター」そのものだなあ。


「言葉はわからなくても
 何だかいいことを歌っていそうなことはわかるよねえ」


トムはよくそんなことも言う。


ここ数日、
体調が悪かったこともあって
CDプレイヤーには「メッセージ・ソング」のCDシングルを入れて
「銀ちゃんのラブレター」を繰り返し聴いていた。