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なにかあり/とくになし

おみくじは「耳」

昼下がり、
ツマと中野の弟と初詣に出向いた。


去年までは二年連続で鬼子母神に参っていたが、
今年はそのあとハイファイで少し仕事をするというついでもあり、
明治神宮にしてみた。


正月も 2日とは言え 正統派


何となく一句。うまくないね。


ひいたおみくじは
「大吉」や「凶」という類ではなく
ぼくの診断は「耳」。


「よきにつけあしきにつけ、聞く耳を持て」


ということだそう。
ツマと弟は「心」だった。


ハイファイのビルに入っている靴屋さんの
新春バーゲンを覗くという2人と別れ、
ひとりハイファイへ。
しばし黙々と仕事をした。


帰りしなに
今年の初漫画を買う。


石黒正数それでも町は廻っている」5巻(ヤングキング・コミックス)と
大澄剛「家族ランドマーク」(IKKI COMIX)。


連作短篇「家族ランドマーク」の第一話
「(long haired) girl's treatment」に
いたく感動する。


ありふれた日常のようで
漫画でなくては絶対に描けない世界。


阿佐ヶ谷からの
まだくらい旧中過ぎ通りを
クレイジーケンバンド「ZERO」を
「亀」から聴きながら帰った。


なんとなくアナログで言うB面という感じの
この曲からの流れが好きなのです。


おみくじの「耳」にも
よかろと思ってね。


家では
ツマと弟と猫とおせち料理
弟がおおみそかに録画していた
08年の「紅白歌合戦」が待っている。