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なにかあり/とくになし

コワモテおやじとディズニーへ行こう

最高のアルバムが去年の終わりに出ていたことを
見逃していた。


ロス・ロボスの新作
ロス・ロボス・ゴーズ・ディズニー」だ。


タイトル通り
全曲ディズニー名曲のカヴァー集。


往年の名曲だけでなく
ランディ・ニューマンの書いた「トイ・ストーリー」の曲あたりまで
ちゃんと含まれているというのもミソ。


いや、
この企画の一番素晴らしいところは
どう見たって子どもが怖がりそうな
イーストLA出身のコワモテのチカーノおやじたちが
サービス精神たっぷりに
ディズニーソングとたわむれてるってことだろう。


ディズニー・トリビュート名盤「ステイ・アウェイク」で
すでにやっていた
ジャングル・ブック」の「アイ・ウォナ・ビー・ライク・ユー」はもちろん
「にぎやかチキ・ルーム」もいいし、
「ハイ・ホー」や
「ジッパディードゥーダー」も
ひと味もふた味も違う。


好運にも
ぼくはUCLAで行われた
彼らのファミリーコンサートに居合わせることが出来た。
子どもたちが
ロス・ロボスのリズムとハーモニーで
歌ってマラカス振ってダンスするのを見た。


チカーノ・コミュニティの横の絆で生きてきたやつらが
今度は
親子という縦の絆を紡いだのだ。


同席した友人は言った。
「これでロス・ロボスはあと40年は持つよ」と。