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なにかあり/とくになし

カレーなるレコード

「突き詰めると最終的には
 カレーとレコードになるんですよ」


朝方のタクシーの中で
Oくんは言った。


「真夜中の前園直樹グループ」@下北沢mona recordsにて
真夜中にDJを終えた帰り道だった。


今夜、
結論から言うと
時差ぼけと泡盛の酩酊の中でのDJは
とてもきもちがよく、
前園直樹グループの演奏は
酒場めいた空気にも
思いがけなく似合っていた。


DJタイムと重なったため
バンヒロシ、安藤明子のライヴは見ることが叶わなかったけれど、
きっとそう遠くない先に
見ることがあるだろうと前向きに結論した。


そして
座談会は前園直樹グループ、安藤明子、バンヒロシという顔ぶれで行われ
DJ陣は出演しなくともよかった。
こちらもとんだ杞憂であった。
次回は6月に
このイベントはまた行われるという話だ。
よかったよかった。


そのイベントのさ中に
来週の土曜日(2/20)、
高円寺コネクシオンにて
カレーの達人(?)が作る特製カレーがふるまわれる
ちょっとした催しがあるのだが
そこでDJしないかとOくんたちから誘われたのだ。


「レコードの話をしたあとは
 カレーの話に必ずなるし
 カレーが食べたくなるものなんです」


それはOくんからぼくへの
理屈を超えた殺し文句だった。


カレーとレコードの切っても切れない関係について
Oくんはもっと力説していた気がするが、
朝方でもうろうとしていたので
よく覚えてない。


ただし
タクシーをおりる間際になって
ぼくは猛烈な便意におそわれた。


レコード屋や本屋など
自分の物欲や好奇心を刺激する場所に入ると
何故か急激に便意に襲われることが多いのは
脳から発散されるドーパミンだかアドレナリンだかと関係が深いという
あやしげな学説を読んだことがある。


カレーもレコードも好きなぼくが
脳の興奮分泌部位を大いに刺激されたのは
どうやら間違いないらしかった。


2/20のカレーなるDJ、
つつしんで引き受けさせていただきます。