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なにかあり/とくになし

エコVSエコエコ

とにかく世の中が
エコだエコだとうるさい。


生まれて初めてエコという言葉を意識したのは
古賀新一の「エコエコアザラク」だと
晩飯どきに何気なく口にしたら
ツマが「わたしもそうだ」と言った。


古賀新一の影響力は
意外と根深い。


本格的な
古賀リバイバル
エコVSエコエコ。
2010年代はそれかもしれない。


さらにニュースを見ていたら
公的な場所での全面禁煙を政府が通達なんて言ってる。


空港やレストランではまだしも
パチンコ屋や雀荘まで
その範囲に含めるという。


ぼくは煙草は吸わない(昔から吸えない)のだが、
パチンコ屋さんや雀荘
あるいは喫茶店から
煙草の煙が消えるというのは
景色として何かおかしい気がする。


銭湯の壁に
日本のシンボルである富士山を金輪際描いてはならないなんて
そんな頭のおかしなお達しが実際にあるとは思わないが
そういう違和感に近い。


阿佐田哲也の「麻雀放浪記」から
煙草の煙が消えて成り立つのか?


それに、
空港やレストランと、
パチンコ屋や雀荘
かつては絶対に同じ“公共の場”ではなかった。


公共が世界を覆ったせいなのか?
それとも闇が公共に擦り寄ったせいなのか?
いずれにせよ
世の中の光と闇の見分け方が
つかなくなってきているのだ。


亡くなった米原万里さんはエッセイの中で
戦前にも煙草を吸うひとはたくさんいたが
肺がんの比率はむしろ低かったと書いていた。


本当に悪いのは何なのか
そのエッセイにはズバリ書いてあったけれど。


黒井ミサに頼んで
いっちょう呪ってもらうべ!