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なにかあり/とくになし

ユー・アー・マイ・アンダイン

昨日の「エコエコアザラク」につなげるわけではないけれど
今読んでいるのは悪魔漫画。


といってもそれは
久保保久よんでますよ、アザゼルさん。」のこと。


「イブニング」はずっと読んでいたのに
どういうわけけか
これは飛ばしていた。


第一印象がわるかった。
今こうしてコミックの第一巻第一話を読んでみても
あんまり入り込めない。
今さらこの中学生ノリの下ネタ俗ネタに
戻らんでもいいだろと。


しかし
何かに引き寄せられるようにして
読まざるをえなくなってしまう瞬間というものがある。


アザゼルさん」の場合は、
いつぞやの帰りの途中、
どこかの人身事故のせいで
運転見合わせをくらった電車の中だった。


その手持ち無沙汰な時間、
手にしていた「イブニング」を
あちらこちらと読み尽くすうちに
今まで読んでいなかった漫画にも手を出すことになる。


そしてその回は
嫉妬の女悪魔アンダインが
合コンに参加する話だった……って、
読者にはわかるけど
これって結構最近のことなんです。


魔界では人魚の姿だが
人間界にあらわれると
魚の目をした年増女になる、
それがアンダイン。


女の本音を
すべてそのままト書きにしたような
セリフがいちいち痛快で
その報われなさも含めて
読者(女性も含む)の胸を焦がす存在であることを知った。


そして
隅々をあらためて読み返すことで
このストーリーがどれほど徹底的に作り込まれているかを知った。


これは巧妙に考え抜かれた最高の……下劣だ……。


というわけで
アンダインのファンになったぼくは
その流れで「アザゼルさん」のとりこになり、
ツマに隠れてもう全巻を揃えようというところ。


今、連載進行中のストーリーで
アンダインが下界に隠れている天使に恋をしましてね……。
その先がおおいに気になるわけです。


あ、ちなみにアンダインですが、
こんな姿です。