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なにかあり/とくになし

ナシ・フロム・ナシ

どういうわけか
今年の我が家は
いただきものの梨でいっぱい。


九州の梨(品名不詳)、
幸水
そして今日は
二十世紀!


ありがとうございます!


梨から梨へと食べ続けていると
頭のなかでは
自然とビリー・プレストンの名曲
「ナッシング・フロム・ナッシング」が流れてくる。


ナシ・フロム・ナシ。
ひねりナシ。


この曲を収めたアルバム「キッズ&ミー」は
もう20年近く前に
Theピーズのハルが好きだと
どこかの雑誌で述べていたことがきっかけで買った。


落ち込んでいるときに
根拠もないのに
自信を持てよと励ましてくれるような、
無責任なんだけどやさしい力のある
そんなやわらかさをはらんだファンキーなムードを
ハルは好んでいるに違いないと
勝手に推量したのだ。


その後一度は手放したが
失業して
派遣の日雇いをしていたころに
あえて買い戻した。


あのころ
ぼくはすこし落ち込んでいたから
根拠のない自信が欲しかったのだろう。


子どもたちの描いたイラストが
いっぱいに散りばめられた内袋が大好きだから
これはLPで持っていなくちゃダメだ。


映画「ビー・カインド・リワインド」で
この曲が流れたとき
「わかってるねえ」と
またまた勝手に思いこんだ。


ナシ・フロム・ナシ。
考えてみたら
“無し・フロム・無し”で
「ナッシング・フロム・ナッシング」と
意味合ってたわ!