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なにかあり/とくになし

元シネマライズ、の夜

渋谷シネマライズがあった場所に出来た
新しいライヴハウス「www」。


階段を降りるときには
どうしてもここが映画館だったときの思い出が
いろいろとよぎる。


アメリカ仕立てのサクラ観客
(いろいろ画面にあわせて客席でさわぐ)を取り入れた
「ロッキー・ホラー・ショウ」の特別上映版を見たのもここ。


でも、
その演出がうるさく感じられて
ぼくには映画があまり楽しめなかったし、
その翌週に
がらっがらの客席で見た
ファントム・オブ・パラダイス」の方が
何万倍も感動したんだよな、なんてことをつらつらと。


しかし
ゆっくり階段を降りている場合じゃないのだ。
すでに時間は9時をまわっている。


案の定、
ceroイルリメ鴨田潤も終わり、
あとは奇妙礼太郎トラベルスイング楽団を残すのみ。


ジンジャーエールをカウンターで頼むと
すぐに演奏が始まった。


うわさに聞く奇妙礼太郎の酔いどれなステージ、
初めて見る。


レパートリーとして伝え聞いていた曲は
ほとんどやったし
客席もすごく盛り上がっていた。


これが多幸感ってやつよねと思う。


もっとも
ぼくは遅れてきた客。
宴真っ盛りの飲み会の席に
いきなり座らされた
シラフの間抜けみたいなもの。


しかも
夜に原稿書くことをおそれて
ジンジャーエールじゃダメね。
ちょっと置いてけぼりくらったかも。


またあらためます。


終演後、
思わぬ贈り物をふたついただく。


ceroのギタリスト橋本翼くんのソロ・プロジェクト
ジオラマシーンのCD、
そして
漫画家とよ田みのる
自費出版作品「片桐くん」。


両方とも
とてもありがたい。


打ち上げで
思いきって一杯だけビールを飲んだら
原稿のことでぶすぶすしていた頭のなかが
すこしすっきりした。