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なにかあり/とくになし

ホール・パス

ファレリー兄弟が監督した新作「ホール・パス(Hall Pass)」を見た。


全米ボックス・オフィス・チャートで
2月の公開第一週に観客動員一位を記録したと聞いていたので
あの変態兄弟が
どんな大仕事をやらかしたのか楽しみにしていたら、
意外にも
味わい深い(しかし変態的な)小品だった。


オーウェン・ウィルソン
「サタデー・ナイト・ライヴ」で人気のジェイソン・サダイキス
さえない38歳既婚者同士という設定で
おたがいの妻から
一週間だけ独身に戻れる権利(ホール・パス)をもらうというお話。


ファレリー兄弟の作品なので
いつものように下ネタは炸裂している。
登場人物のそれぞれが
愛すべき(同情すべき)人物として描かれている視点も
彼らのオハコ。


ハングオーバー」路線の作品ではあるけれど
あれほどぶっとんではいない。


むしろ
中年男性の
虚勢と現実を
これでもかというほど徹底的に描いた作品なのだ。


見ていて
笑うよりも
胸が痛くなりました。


この兄弟ならではの音楽チョイスで
今回よかったのは
それと
マーマレード
「リフレクションズ・オブ・マイ・ライフ」。


あ、それと、
おばちゃんバンドが
アーチー・ベル&ザ・ドレルズの
「タイトゥン・アップ」を演奏するシーンも最高。


やる気のなさそうな演奏が実にかっこよくて
見終わったあと
すぐにサントラを探したのだが、
未発売でした。


日本公開は
たぶん
ないでしょう!
今回も!