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なにかあり/とくになし

マンガのあなた SFのわたし 夜道のキムチ

萩尾望都さんの70年代対談集
マンガのあなた SFのわたし」(河出書房新社)を読んだ。


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萩尾望都対談集「マンガのあなた*SFのわたし」それほど期待せず買ったけど、最初の手塚さんからもうめちゃくちゃおもしろい。自然にマニアック、自然に脱線。昔の対談の編集構成って今ほど親切じゃないけど、説明不足を越えて届くものがある。


おどろいたのは、かつて出ていた本の復刻(+羽海野チカ)ではなく、70年代後半に彼女が行った対談(掲載誌はすべて別)を、はじめて一冊にまとめたものだということ。編集者は慧眼。


他作家のチェックも欠かさない情報量の鬼手塚治虫、気のないそぶりのツンデレ石森(石ノ森)章太郎、対談というよりインタビューの天才寺山修司、メシの話からはじまる手塚×松本零士×萩尾望都鼎談、萩尾愛情カミングアウトしまくりの羽海野チカ、その他、どれもおもしろい。


対談の本筋とは関係ないけど、美内すずえ先生の発言「あのねー、キミ! おぼえていたまえ! あとでひどいぞ(笑)」に、70年代萌えしたわたしです。


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「アーティスト」が
アカデミー賞をたくさん穫ってよろこんだり、
夜の交差点に
ぽつんと放置されたキムチを見ておどろいたり。


そして
明日からはまた買付。