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なにかあり/とくになし

転がる話もある

昨日(3月9日)
ハイファイに遅れる原因となった打ち合わせとは
さるテレビ制作会社のみなさんとのものだった。


ぼくに声をかけるなんて
いったいどういう酔狂かと思いきや
先方は
ぼくが昔出した
20世紀グレーテスト・ヒッツ」をいきなりカバンから出してきた。


ある番組制作に関して協力してほしい
ついてはこの本のなかのこのかたに連絡を……
というご依頼だったのだが
結論から言うと
お断りした。


残念ながら協力はできない。


事情があって、というより、
そもそも不可能な話だった。
だれにもどうにもならない。


でも
あの本から話が転がることもあるのかと思うと
まんざらでもない気もした。


実は
ぼくの手元にあった本は
全部ひとにあげてしまって
今一冊もない。


目の前に差し出された本を見て
「ちょっと読ませてください」と
言いたくなったくらいだ。


変な言い方だけど
もう一回
自分でも読んでみたくなった。