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なにかあり/とくになし

ビバ専務

久々に、まる一日お休み。
風邪の養生ということで、寝て暮らす。
まだ咳が出る。


晩飯は近所で外食。
近くのテーブルにサラリーマンらしき妙齢の男女3人組がいて、なにやらしゃべっている。


女「それにしてもビバ専務」
男(部下らしい)「ああ、ビバ専務」


ビバ専務? ビバ! 専務!
そりゃまた、えらく陽気な専務だな。
登場するときは、必ず両手でVサイン、みたいな。


小耳に挟むにも、ほどがある。
よく聞いてみろ。たぶん本当は“ミシマ専務”とか、“キダ専務”とか言ってるんだから。


男(上司らしい)「ビバ専務は金を使いすぎて困る」


いかん。どうしても“ビバ専務”にしか聞こえない。
ビバ専務は浪費家なんだね。
「ビバ! ビバ!」言いながら、会社を傾けるんだね。
そのことが気になって、食べていたマグロの竜田揚げの味を忘れた。


それ以降は、3人組はどうでもいい話をしながら、徐々にフェードアウト。


帰り道にツマに訊くと、彼女も確かに“ビバ専務”という声を聞いたという。
そんなことで盛りあがっているぼくたちの方が、はるかに“どうでもいい話”をしているわけなんだが。


久々に松江潤『GO GETTER』を大音量で。
ほとんど売れなかったという不遇の一枚だが、ぼくの2005年のベスト5入りはとっくに決まっている。
鈴木茂『バンドワゴン』がスティーヴ・ヴァイflex-able』と合体して、2005年にタイムスリップしてきたような傑作である。
のっさん(クレイジーケンバンド小野瀬雅生ショウ)のファンにも、聴いてほしい。