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なにかあり/とくになし

夜だから

下北沢「ラ・カーニャ」で林亭を見る。


林亭というのは、ぼくが働いているハイファイ・レコード・ストアの店主である大江田信さんと、
現在もプロのミュージシャンとして一線で活動されている佐久間順平さんが、
高校〜大学生のときに一緒に活動していたグループだ。


13年前にも一度再結成をしているのだが、
今回はそれ以来。
30数年目、ほぼ極秘の再々結成である。


自主制作で200枚プレスされたアルバム『夜だから』は、
日本のフォークの宝物のひとつになっている(幸いにも今はCDでも聴くことが出来る)。


肝心のライヴの模様や、その感想を書きたいのだが、
とても鑑賞とか目撃とかそういう気分では説明できない不思議(かつ猛烈な)感慨に襲われてしまい、
書くことが出来ない。
ご容赦ください。


演奏はステージ袖の佐久間さんサイドから見た。
大江田さんの顔はほとんど見えなかった。
だが、どんな顔をしているのかは、よくわかった。


美味いと評判の沖縄料理屋でオリオンビールを飲んで、
タクシーで帰った。


電車に、この“おぼろ”な気分を壊されたくなかったのだ。