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なにかあり/とくになし

よめのぐちならだんなさいじょう

下北沢に杉作J太郎が監督した映画を観に行ったツマが帰ってきた。
大変面白かったそう。
なんでも下北の南口駅前で、
坊主頭の男たちと、大変“ボンクラ”な(褒め言葉)呼び込みを展開しているらしい。


結婚してる男が指輪をしていたら、そいつを信用しないという基準になる。
そんなことを文章に書いていたやつがいる。


杉Jの漫画『卒業ーさらばワイルドターキーメン』を読んで感動したことがある。
ぼくの場合は、それがそいつを信用する基準のひとつになる。


しかし、こちらは下北沢どころか、シメキリ抱えて自主的に缶詰状態。
原稿の図版の受け渡しで、瞬間的に新宿に出るも、
ストレスが出て、レコードをバカ買いしてトンボ帰り。


帰ってきたツマとひとしきりしゃべったあと、彼女が言う。
「ごめんね、忙しいのにヨメの愚痴に付き合わせちゃって」


別に愚痴でも何でもない。
それに、とりあえず今の頭では処理能力オーバーだ。


イヤ待てよ。
ヨメの愚痴? よめのぐち、嫁野口!


「いやいや、嫁野口(五郎)なら旦那西城(秀樹)ですよ」
と、思わず口を出る。


なんじゃそりゃ。
ツマは呆れ笑いをして風呂に入った。
もう寝る。