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なにかあり/とくになし

マイク・ロジャース

ミュージックマガジン」8月号発売。
アラン・トゥーサンの取材記事と、ク、ク、クロスレビューを初体験。
何でもやってみにゃわからんて。


以前に、去年一瞬テレビに出てましたと書いたが、
そのもっと前には実はラジオにも出ていた。


田町駅近郊の某FM局。
友人マイク・ロジャースの番組で、
月イチ水曜日に家からCDを持ってゆき、いろいろかけた。
「ホネホネロック」をかけたときは、すごい反響が来た。


その番組はイラク戦争に反対したマイクが、
正面からネガティヴ・キャンペーンを張ったため、
局の圧力により強制的に終了させられた。


当時、その局は財政的にも厳しかった。
週5日間、計15時間近くDJをし、
すべての選曲・構成をしているというのに、
マイクのギャラは驚くほど安いものだったが、
そのかわり局の人間は誰も番組に介入させようとしなかった。


自分の仕事を完璧にやりとげ、(安くても)お金を払わせる。
それが最高の復讐となるのだ。


あるとき、マイクはこう言った。
「●●●●(ある有名DJ)はね、
自分の好きな曲をかけさせてくれるんなら、
ギャラなんかいらないよ、
ぼくは有意義な番組を作れればそれでいいんだって言う。
でも、ぼくはそれが一番サイアクなことと思う。
そういう一見良心的なボランティア精神って、
タダ働きさせるための口実を権力者に与えてるだけじゃん!」


今でも、というか、おそらく一生、
このときマイクが言ったことは忘れない。


久々に飲みたいな。