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なにかあり/とくになし

「1010」と書いて

「銭湯」と読む。
「千(1000)と、とお(10)」である。


東京に出て来てから
銭湯に通っていたのは、最初の8年ほど。
つまり、風呂無しのアパートに住んでいた期間だ。


東京都浴場組合が発行している
銭湯発のフリーペーパーに
「1010(せんとお)」というのがあるのはご存知か?


創刊は93年というから、
なるほど、ぼくの銭湯通いの後期に当たる。
気になって少しの間、コレクトしていた。


生活情報誌の体裁を取る誌面は
まあユルいと言えばユルいのだが、
“湯るい”という当て字にすれば湯るせる(許せる)。


創刊当時には
東京の銭湯の煙突の頂上に登って
風景を撮るという企画があって、好きだった。


世界の車窓から」ならぬ
「東京の煙突から」。


あれ、続いていれば単行本にもなったと思うのだが、
その後どうなったのだろう?


今、ぼくが出勤途中に家から阿佐ヶ谷駅まで歩く間、
見える煙突は2本、いや、3本?
いずれにせよ、銭湯は減り続けている。


「1010」の新しい号が読んでみたいから、
今度ふらっと出かけてみるとするか。