Flugtag
「鳥人間コンテスト」って、
いつからあんな風になっちゃったのだろう?
人力飛行機でテイク・オフ、ドボーン!
という歴史を繰り返していたのは昔の話。
今では自転車内蔵のハイパー飛行機で
琵琶湖を横断してしまう勢いなのだ。
確かに自転車のペダルを漕いでプロペラを回すのは
“人力”の範疇かもしれないが、
“鳥人間”からは遥かに遠い。
あれじゃ“人力もどき”の“飛行機もどき”じゃないか。
アメリカでは
エネルギー飲料レッド・ブルの提供で
「Flugtag」という“鳥人間”コンテストが大々的に行われている。
読みは“フルークタッグ”。
これは、いかに無謀な姿と方法で
空を飛ぼうとするかという
野望の飛距離を問う競技。
実は日本の「鳥人間コンテスト」にも
「ユーモア部門」とかいう名称で、おちゃらけ部門はある。
テレビでの扱いもキワモノで、ごく短いもの。
飛べない体で夢を見るから
心が空を飛ぶんだろ!
実際にどれだけ飛んだかには興味ない。
ぼくが問いたいのは、いつだって心の飛距離だ。