2007-02-06 忘れ物には良いこともある 宮部みゆきが好きだ。 きっかけは何年か前、 とある買付の飛行機の中。 何故かは知らねど、前の席の下から ずずず、ずいずいと文庫本が滑ってきた。 「およよ」と思ったが、 前の席のひとはおあいにくの熟睡中。 それに、良く見たら髪は金髪。 日本のひとじゃない。 きっと、前の便に乗っていたひとが 椅子の下に忘れたまんまになっていたのが、 離陸のGのいたずらでぼくの手元に滑り込んできたのだ。 ちなみに、その文庫本は「理由」(新潮文庫)だった。 傑作でした。 忘れ物には良いこともある。