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なにかあり/とくになし

出囃子の謎

ミュージックマガジン社から出た
ジェームス・ブラウンの追悼特集号をめくっていたら、
衝撃の事実を発見した。


ウルフルズが東京に定着する直前のライヴを
新宿ロフト(移転前)で見たのは、もう十何年も前のこと。


そのときオープニングの出囃子で流れた
オルガン・インストがあまりにかっこよく、
以来、ずっと耳を離れずにいた。


50年代の図太さと
60年代のファンキーさが
ほどよく合致した感じ。
はたしてあれは誰だろうか?
買付に行っても、ときどき思い出しては探していた。


ビル・ドゲットか、
それともハンク・マーか、
それとも、もっとジャズなオルガン奏者の
リズム&ブルース風のお遊びか。


その謎がついに解けたのだ。


トータス松本が書いたJB追悼文に、
その曲がはっきりと書いてあった。


ウルフルズの出囃子は20年間変わらず、
ジェームス・ブラウンの「クロス・ファイアリング」。


そうだったのか!
瞬時に7インチを注文。
十何年+あと一週間ほどで、あの曲をもう一度聴ける。
ライヴ見に行けよ、って話ではありますが……。