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なにかあり/とくになし

イン・タイム

山手線に乗っていると
車内のモニターで
英会話学校が提供している
ワンポイント英会話みたいなCMをやっている。


こないだ見たやつは
“In Time”と“On Time”の違い。


単純に言うと、
“In”では“時間内に間に合って”で、
“On”では“時間通りジャストに”という違いだ。


スライ&ザ・ファミリー・ストーンの
73年のアルバム「フレッシュ」の一曲目が
「イン・タイム」。


ファミリー・ストーンに新加入した
白人ドラマー、アンディ・ニューマークの
超絶に鋭いスネアの刻みでこの曲は有名だ。
曲そのものすら追い越してしまおうとするスネアのリズムを
スライがほうほうのていで追いかけるさまが
スリリングなグルーヴを生み出している。


リズムのキメ、
すなわち4拍子目や16拍子目に“間に合う”という意味での
“In Time”でもあるし、
ひどいドラッグ中毒にあったスライが
世間様から見捨てられる前に復帰出来た(間に合った)
という意味合いも込められているのだろう。


“On Time”の教材には
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の
「ゲット・ミー・トゥ・ザ・チャーチ・オン・タイム」を
選びたいが、長くなるのでそれはまたいつか。


もちろん、
“On Time”出来ず、遅刻したひとには
ローリング・ストーンズの「アウト・オブ・タイム」も用意して。