ささやく雨
雨の中、GUIROのライヴを
南青山の月見ル君想フに見に行った。
共演は名古屋の同窓、カタリカタリ。
カタリ×2は、
実直なふりをした、かなりのヒネ者デュオ。
「20世紀グレーテスト・ヒッツ」に収録された
若山弦蔵さんのインタビューの中で、
ホセ・フェリシアーノの曲に「雨のささやき」という
邦題をつけるというくだりが出てくる。
若山さんが八木誠さんとTBSラジオの人気番組
「パック・イン・ミュージック」のDJを務めていたころの話だ。
こないだ、その「雨のささやき」を
ラジオで聴く機会があった。
インタビューのときはピンと来ていなかったのだが、
実際に曲を聴くと強烈なデジャヴに襲われた。
これ、天気予報の曲。
熊本のローカル天気予報で
70年代にしつこく流れていた哀愁のメロディ、
まさにそれこそが「雨のささやき」だったのだ。
耳元で不意にささやかれたように、
ビクッと気がついた。
GUIROは、ついに欲を出しはじめている。
もちろん、良い意味以外にない。