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なにかあり/とくになし

すべて&謎シリーズ

梅雨明けに似た晴れ。
天気予報では、
関東地方は未だ明けずということらしいが。


岩明均ヒストリエ」4巻が出ていた。買う。
山本直樹「レッド」も1巻が出ているはずだが、
まだ見かけていない。
テーマがテーマだけに(70年代初頭の日本赤軍がモデル)、
平積みにはしづらいのか。


「キング・レコードと言えば“すべて”シリーズですよね!」


という話で安田謙一さんと盛り上がったのは
いつの話か。


1999年に出したリズム&ペンシルの創刊号で
どさくさにまぎれて
CD「軍艦マーチのすべて」(キング・レコード)を
紹介したことがきっかけで
安田さんはこのシリーズの存在を知り、
「ちゃんと“音楽雑誌”として役立った」と
高く買ってくれたのだった。


誰でも知っているがルーツや分布図は定かではない
ある楽曲のカヴァー・ヴァージョンを古今東西集める試みで、
資料性も高い。
何よりも、
ライノ・レコードの名コンピ
「ベスト・オブ・ルイ・ルイ」を彷彿とさせながら
あくまで学究を装うという
その二重写しの意欲が愉快痛快だ。


実はこの“すべて”シリーズは
姉妹部門の“謎”シリーズと合体し、
“すべて&謎”シリーズとして
現在まで、ずいぶん累積している。


原典がはっきりしている場合は“すべて”、
伝承曲など、出自がはっきりしない場合は“謎”でやるらしい。


「CDジャーナル」8月号の広告に
1ページを使ってその全容が紹介されていたので、
ぼくもその宣伝に一役買うべく引用紹介を。


「軍艦マーチのすべて」
君が代のすべて」
蛍の光のすべて」
「むすんでひらいての謎」
「荒城の月のすべて」
「五木の子守唄の謎」
「ラジオ体操のすべて」
「赤とんぼの謎」
海ゆかばのすべて」
アリランの謎」
「おたまじゃくしと権兵衛さんのすべて」
「ねこふんじゃったの謎」


最新作は今月発売されたばかりの「ねこふんじゃった」。
それが今日届いた。
そして、これから聴くところ。


と、ここまで書いたところで宅急便。
ライナーノーツを書かせていただいた
サケロック新作DVD「ぐうぜんのきろく2」が届いた(実況)。