モーラムを探して
一昨年(2005年)から去年(2006年)にかけて
さんざん聴いたCDに
「タイ・ビート・ア・ゴー・ゴー」第一集から第三集がある。
原色使いの乱暴なファンクやディスコ歌謡、
旅情と純情が生んだ感度の悪いガレージや
超ディフォルメされた60sポップスが集まっていて
たまらない。
そちらはスウェーデンの珍奇なレーベル、
サブリミナル・サウンド(Subliminal Sound)からのリリース。
今年、
今度はアメリカはシアトルのインディー・レーベル、
サブライム・フリークエンシーズ(Sublime Frequencies)から
似た趣向のコンピレーションCD
「タイ・ポップ」がリリースされ、
ヘヴィーローテーションとなっている。
ECDを聴いているような緊張感と
風呂場から漏れ聞こえてくる鼻唄のような弛緩の
ミラクルな同居がここにはある。
サブライム・フリークエンシーズは
要注意のレーベルで、
タイの土着ビートのひとつ、モーラムの
コンピレーションもすでに3枚リリースしている。
モーラム導入と言えば、
クレイジーケンバンドの「路面電車」。
「SOUL電波」の隣にさりげなくモーラムのコンピが置いてある。
そういうCDショップに
わたしは行きたい。