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なにかあり/とくになし

天丼を追う

大阪の朝は
くもり。


この日、
最大のイベントは、
小野瀬雅生推奨、
千日前「天丼の店」にて
天丼を食すこと。


大阪の名物はさておき、
今回はこの店を追い求めたかった。


レコード屋をうろうろし、
裏筋を東西南北すること数時間、
午後3時すぎに店に入る。


うわさの行列店かと思いきや、さにあらず。
ただシンプルに店はたたずんでいた。


カウンターのみ6席。
厨房を入れても2坪もあるかどうか。


特別なメニューはない。
ここで供されるのは
天丼600円と赤だし50円のみ。


ひたすらにハードコアでストイックである。


具はエビ2匹と海苔。
だしは薄味。
いざ、いただきます。


はらり。
ぼた。
すとん。


もしゃもしゃと客の咀嚼音のみが響く店内は
ひたすらに静かだったが、
ぼくの脳内では確かにその3つの擬音がした。


上から順に、
目からウロコが落ちる音、
ほっぺが落ちる音、
腑に落ちる音である。


もし千日前に行くことがあったら、
是非足を運んでみてもらいたい。


行列なんかするなよ。
最小単位(ひとり、もしくはふたり)で訪れるべし。


JAZZBO RECORD MARTでレコード数枚購入。
さらにカンペールで新しい靴も衝動買いしちゃいました。