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なにかあり/とくになし

ソウル・カードを抽いてみた

超マイナーな黒人レーベルの
とんでもない音源を編集したり、
奇特な作品で話題を呼んでいる
シカゴの再発レーベル、
ヌメロ・グループのCDを買ったひとから
中味を見せられておどろいた。


最新作は
70年代後半に存在した
黒人イスラム教徒向けレーベルのコンピなのだが、
その内容はとにかくだ。


ポロッとこぼれ出した
一枚のカード。


それは野球カードを模した
厚紙のフォトカードで、
ある黒人シンガーの写真を表に配置。
裏面がヌメロのカタログになっていた。


さすが、ヌメロ。
この野球カードならぬソウル・カードというアイデア
一本取られました。
CDではなくパンフ制作でだが、
これに近いアイデア
ぼくもやろうとしたことがあるのだ。


ひょっとしてこのカード、
デザインにヴァリエーションがあるやもしれぬと
入荷に後手を踏む大手ショップを尻目に
都内で早々と入荷を果たしていた西新宿バーンホームズへ。


さて結果は?


ぼくが“抽いた”のは
先日に見たのと同じ
クラレンス・リード。


しかし、このひと、
またの名を、いや、股の名を
ブロウフライという
変態ソウル魔人なのだ。


もしや、どこかに“当たり”の
ブロウフライ・カードが潜んでいるかもしれぬ。


ちなみに
上には上があるもので、
1997年にライノ・レコードから発売されたソウルCDボックス
「ベグ、スクリーム&シャウト」は
7インチ・シングル盤ボックスの外装に
豪華なソウル・カードがたんまり付いた
予算度外視のデザインになっていたという。


デザイン担当は鬼才ヒュー・ブラウン(やっぱりね)。
98年のグラミー賞
ボックスセット部門のデザイン最優秀賞を獲得している。