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なにかあり/とくになし

相当おもしろいでござんす

横浜で
偶然にも国書刊行会の編集者T本氏に会う。


最近
担当で出した本が
長谷川伸の股旅物選集だというのでおどろいた。


瞼の母」を舞台でやっていたり、
いろんなタイミングがうまく重なったとのことだが、
大きめの活字を使って出版したところ
それなりに需要が大きいらしい。


昔、
歌舞伎をよく見に行っていたころに
長谷川伸の戯曲をたまに見た。
「一本刀土俵入」とか。


「そうでござんす」の世界。
読んでみたらきっとおもしろいでござんす。


おもしろいと言えば
杉本亜未ファンタジウム」(モーニングKC)。


天才手品少年をめぐる現実を
独特のテンポで描いている。
前々から気になっていた漫画だが、
こちらも相当おもしろいでござんす。


作者ご本人(女性)には
話の運びが泥臭いという意識があるのかもしれないが、
これは泥臭さではなく、“誠実さ”と言うべきだろう。


本筋とは関係無いが、
劇中で、手品のBGMについて
「本当はトッド・ラングレンでやってほしいが…、
 魔法使いは真実のスターとか」
という独白が使われていたりしてドキッとする。


同じようにドキッとしたひとは
きっと読んでみるとようござんす。