ささやかな運を
そのニュースを知ったのは昼間。
少なからず、心がざわついた。
忌野さんのがんの再発。
家族なわけではないし、
はたしてぼくが心配する筋合いなのかとも思いつつ、
一日中なんとなく
気がうわついていた。
ひどいのは
取材の日取りを一日間違えて
取材場所に指定された会社で
勝手に待ちぼうけしてしまったことだ。
もっとも
早い方に間違えたから
不幸中の幸いであったけど。
一部の皆様にはご迷惑をおかけしました。
受付のお嬢様、
どうぞお笑いください。
でもまあ、
間違えても
大事にはいたらず
どうにかやりすごせた。
そのささやかな運を
良い方に信じて
今は病気が快方に向かうことを願うだけ。