一年遅れの「考えるな感じろ!」
時間がない。
とわかっていても、
手を伸ばしてしまった。
土田世紀のレア短篇集「吉祥寺モホ面」(グリーンアロー出版社)。
帯の文句が
「考えるな感じろ!」ときた。
これは編集者によるCKBファン狙いか?(一年古いけど)
21世紀の初めに産声をあげ、
わずか5号で休刊した漫画雑誌「コミックバウンド」に連載された
幻の作品「吉祥寺モホ面」の完全復刻と、
他2篇は「ヤングチャンピオン」から。
いや、しかし、まいった。
臭いに関する問題を持つ三人の男を主役にした
壮大なスペースオペラになるはずのストーリー。
これから、というところで
雑誌自体が打ち切りのため
ものの見事にはしごを外されるのだが、
これほど痛快な打ち切り方もない!
こんな漫画が存在するからこそ、
ぼくは漫画を読んでいるんだ、と
心から思える。
感動をしました。
CKB新作「ZERO」を聴きながら読むべし。