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なにかあり/とくになし

10月26日といえば

喜劇俳優伴淳三郎の命日。


伴淳は1908年生まれで
没年は1981年。


その前の年の12月に亡くなった
ジョン・レノンにはまだピンとこなかったくせに
伴淳の死には
したたかショックを受けた。


ドラマ水曜劇場の
ムー一族」に入れあげていたからだった。


左とん平扮する
かんしゃく持ちの足袋職人、野口五郎(役名)と
向かいの傘屋の平さん(由利徹)と
いつも丁々発止のやりとりをくりひろげる
老練の職人の徳さん。


この構図は
寺内貫太郎一家」から続くものだったが、
「ムー」および「ムー一族」では
足袋屋の主に伊藤四朗がおさまることで
より完璧なハーモニーを奏でていた……、
とかそんなことは小林信彦さんに書いていただけばいいか。


まあとにかく
小学生ながら
伴淳のことを憎からず見ていたので
亡くなったというニュースは
結構なショックなのだった。


今、アメリカの「サタデー・ナイト・ライヴ」で
女コメディアン、ティナ・フェイ(才女!)が
共和党の副大統領候補ペイリンに扮して
そのそっくり度で
大変な評判を呼んでいる。


伴淳が、
もし今健在だと無理矢理に仮定して、
日本の前の総理大臣を真似してみたら
さぞやおもしろかっただろうなと
ほんのときどき思ったりもする。


もし伴淳が今生きていたら
今年で生誕100年。


杉浦茂
レイモンド・スコットと同い年なのだ。