2月のはじめによいものを

2月のはじまりに
二階堂和美＠シアター・イワト。

ギター一本と
ニカさんひとりと
譜面台ひとつ。

終盤、
しんとした冬の歌が続くと
観客はもう拍手どころか身じろぎもできない。
下手に拍手をしたら
この時間が終わってしまう。

張りつめた薄氷の上を歩いているみたいで
歌に封じ込められた感情が
あやうく割れてしまいそうだ。

口裏合わせをしたわけでもないのに
たぶん全員が同じことを考えていた。

歌とギター以外に鳴っていたのは
固唾を飲み込む音だけだ。

このツアーで
あえて履いてみたという可憐なハイヒールで
すっくと立ち、
ときに舞うがごとく歌う姿は、
乱調なボールルーム・ダンサーのようでも
平家物語を生霊たちに語る琵琶法師のようでも
放課後に「今日何歌おっか！」と同級生とじゃれあいながら
カラオケに向かう女子高生のようでもある。

歌におぼれそうになりながら
歌で息継ぎをして
歌を泳ぎきった。

そのゴールに立ち会えてよかった。

今月はいいことがありそうだ。

そんな今月ですが、
こんなことがあります。

まずは
クレア＆ザ・リーズンズ待望の日本公演。

続いて
ハイラマズ奇跡の再来日公演。

そして、
サケロック周辺でいつも精力的に動き回っている
写真家、相澤心也さんの
初めての写真展が2月13日より。

以下詳細。

「バチーン！」相澤心也写真展

2009年2月13日（金）〜2月22日（日）
12:00〜20:00（最終日のみ〜17:00）
＠新宿眼科画廊

どれも楽しみです。

ちなみに本日
打ち上げで
ようやくニカさんにごあいさつをさせていただいた。

握手した手が
やけに大きく感じた。

その打ち上げで
久々に会った
マイメン大関監督と隅っこで交わした話。

●●●さんの作品はいい話なんだけど、一冊読めば、あとは全部一緒。
「■■■」の新展開はわるくないんだけど、キャラがかわいくないんだよな。
「▲▲▲」は後半、格闘路線に傾いてきちゃうのがちょっと残念。
★★★さんにしても○○○さんにしても、
若くしておもしろい作品を出してるのに
どうしてみんなあんなに弱気なあとがきを書くんだろう。

……すいません、
これ全部少女漫画の話でした。