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なにかあり/とくになし

アマガミ家の一族

ハイファイの郵便受けに
ぼく宛の手紙が一通。


差出人を見ると
青柳綾さんだった。


アオヤギさんからオテガミついた!
思わず歌ってしまう。


うれしい不意打ち。
中身は
熊本サンロード新市街の2009年カレンダーだった。


青柳さんが絵を描いていることをあとで知り、
先日の帰省の際にパクってくるべきだった
書いたのを読んでくださったのだ。


自宅の住所を教えていなかったので
ハイファイ宛に送ったということなのだろう。


ぶちまけてみるものですね、
胸の内。


青柳さんの手紙の文面にもあったが、
おかげさまでいろんな方から
新しい猫はどうですか?
と訊かれる。


ようやく我が家の構造を理解し、
気持ちのよい居場所を見つけ始めた。


今のところは
仕事部屋の高い棚の上。


プリンタによじのぼり、
エアコンの下を用心深くくぐり、
カーテンレールの上をつつつつっとつたって
臨時のベッド(置いてみた)にたどりつく。


ツマとはずいぶん仲良くなったが、
家にいる時間が短いぼくとはまだ距離があるようで
まだまだおっかなびっくりさわらせてあげているというところか。


撫でてあげると
まんざらでもないわ(♀)と
からだをよじる。


前の猫は
顔を撫でると手にかみつくクセがあった。


“あま噛み”というのだが、
うまく撫でないとご機嫌をそこね、
結構ハードな噛みとなることもあった。


今度の猫は
あま噛みをまったくしないし、
引っ込み思案ではあっても
こちらを威嚇したりはしない。


アマガミ家の一族ではないらしい。
ゆっくり仲良くなろう。