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なにかあり/とくになし

どこかへいってらっしゃい

クレア&ザ・リーズンズのジャパン・ツアーが
昨日から始まった!
なのにわたしは成田にいます。


うしろ髪を引かれつつ、
ツアーの最終日には間に合うように
きっと帰ってくるからねと
涙をふいて南ウィング(おおげさな)。


機内映画では
何故か「コットン・クラブ」。


1984年公開。
フランシス・コッポラが描いた戦前ジャズ・エイジ


主役の人物描写がいまいち薄く
戦前版「アメリカン・グラフィティ」とは、
とても言えない。
脇役たちはじゅうぶん濃いんだけど。


でも、
今見ると、
昔見たときよりもずいぶん楽しめるのは
流れる音楽の名前をいくらか知ったからか。


同じ題材で
もっと早くにロバート・アルトマンが撮っていたら
おもしろかっただろう。
ヒットしそうもないけど。


カメオ出演(有名人のびっくり出演)では
かつてはトム・ウェイツぐらいしか気がつかなかったが、
今回クレジットで気がついたのは
“J.W.”というギャング役で出演していたビル・グラハム。


あの伝説のライヴハウスフィルモアを主宰していた
プロモーターのビル・グラハムご本人。


調べてみると
彼はほかにも「地獄の黙示録」や「バグジー」にも出演している。


ビル・グラハム、
なかなかおもしろい種類の
欲望の持ち主だったらしい。


それにしても1984年の「コットン・クラブ」が
今さら機内映画にピックアップされている理由は謎だ。


いろいろ考えてみて、
あっと思った。


映画の舞台となる時代は世界恐慌の真っ只中。
ああ、それを今の不況と
シンクロさせたかったわけ?


もう一本見たのは
ウッディ・アレンの新作
それでも恋するバルセロナ」。


スカーレット・ヨハンソンの中途半端な自分探しも
狂ったペネロペ・クルスも笑えてよいのだが、
オープニングで流れる主題歌に打ちのめされた。
最高なんです!


さて
ぼくはどこへ飛んでいるのやら。


つづきは長くなるので
またあした。