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なにかあり/とくになし

ほんにあなたはドッペルゲンガー

このネタ、
年末に書こうと思って取っておいたら
書かずじまいになっていた。


とある編集部の忘年会にお呼ばれしたときに
隣に座った若いカメラマン。
横顔が誰かに似てる。


いや、
似てるというより、
そのひとそのもの。


そうです。
彼はオザ●ンにクリソツだったのです。


横顔だけでなく
正面も似ていて、
髪型もそのまま、
挙げ句の果てに
声まで近いものがある。


その場に居合わせたひとたちも
うすうす感づいているのかと思いつつ、
酔った勢いで思い切って話しかけた。


あなた、オ●ケンに似てますね!


「それって……」と
神妙な間が空いた。


20代半ばだという彼、
まさかオザ●ンを知らず?


「中学のときから10年以上
 言われ続けてるんですよ!」


なんだ、本人も承知の上だったのか。


昔はともかく
ご本人がお隠れになってしまった今、
彼が道を歩いてるだけで
かつてのファンはどぎまぎするかもしれない。


それぐらいの酷似。
ほんにあなたはドッペルゲンガー


だとしたら
あとひとりオ●ケンのそっくりさんに出会ったら
ぼくは死にます。


「春にして君を想う」でも聴くとするか。