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なにかあり/とくになし

春の雨は重く激しく

目だけは早く覚めるのが
時差ぼけの効能。


久しぶりに早朝漫喫としけこむかと思い
カーテンのすきまから外をのぞくと、
外は灰色に濡れぐもっている。


冷たい春の雨が
びしびしと
重く激しく降りしきっていた。


さすがにこれじゃ
気が乗らない。


しょうがないので
留守中に届いていたサンプルCDを聴くことにした。


それがアラン・トゥーサンの新作
「ザ・ブライト・ミシシッピー」。


ノンサッチへの移籍第一弾で、
内容はというとおどろきのジャズ・インスト作品。
しかもメンバーは
ブラッド・メルドー
ジョシュア・レッドマン
ドン・バイロン
マーク・リボーといった構成。


ニューオリンズの街角からかつて聞こえる
懐かしいセカンドラインの源流にある
アーシーなオールドジャズに
エリントンやセロニアス・モンクも絡む選曲は
うすぐらさの中に
鈍いけれども確かな光をはらむような印象で、
春まだ寒い明け方に
異常に似合った。


これが朝6時ごろの話。


その後、出がけに
高橋留美子劇場の新作「運命の鳥」(傑作!)掲載の
ビッグコミック・オリジナル」を、
帰りがけに
岩明均ヒストリエ」5巻(アフタヌーンKC
イシデ電「月光橋はつこい銀座」(バーズコミックス)
吾妻ひでお「地を這う魚 ひでおの青春日記」(角川書店
大場つぐみ小畑健バクマン。」2巻(ジャンプ・コミックス)などを
まとめて購入。


禁断症状が出ました。
いてもたってもいられなかったんですなあ。