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なにかあり/とくになし

ロック界の甘えん坊から

いつもお世話になっている
columbia*readymade HPの「レコード手帖。」にて
ぼくの6回目の原稿が掲載されました。


どうぞお立ち寄りください。


ハイファイに着くと
ぶかっこうにふくらんだ大きめの封筒が
郵便受けに差し込まれていた。


その姿は
悪事を見つかった猫が
狭い穴の中に逃げ込む瞬間を
思わせた。


だけど
おしりが大きくて
つっかえているのだ。


そんな間抜けはつかまえてやるわと
むぎゅっとつかんで
おおきな蕪のように引っこ抜く。


よく見ると
差出人はバンヒロシ
宛先人は松永良平


バンちゃんからの贈り物だった。


中身のすべてには触れないが
都内某レコード店の特典であったというミックスCDや
謹製トートバッグなどなど
現物の大きさだけでなく
夢と野望の大きさもかさばるヴォリューム。


この場を借りて御礼を。


ありがとうございます。


ぼくはバンさんにちょっとした不義理をしている。


去年出たバンさんの
bambino名義での新作
「ロックンロール・スキヤキ・スウィンドル」に
コメントらしきものを書いたとき、
「いっそこれをふくらまして小説にします!」と
うそぶいたはいいが、
そのまま手つかずになっているのだ。


テーマは
「ロック界の甘えん坊、世にはばかる」
というものだった。


その書き出しというか
走り出しというか
冒頭のナレーションだけは
頭の中で出来ている。


ロック界の甘えん坊が歌う
ウォール・オブ・サウンド
アパートの薄い壁の向こうから聴こえてくる
隣のにいちゃんやねえちゃんのロックをも含むという意味で
真の意味での
ウォール・オブ・サウンドなのだ……とかなんとか。


バンちゃんグッズの中には
安藤明子「Anの部屋」という
見慣れないCDも入っていた。


見慣れない割には
この名前に覚えがある。
そしたら、こちらに書いてありました。


小西康陽さんも
「レコード手帖。」のトップページで
安藤明子について触れていた。


11日は久々のお休みなので
ぼくも安藤明子を聴いてみることにする。