mrbq

なにかあり/とくになし

欠勤日と「幻の湖」

診断は、
ウィルス性胃腸炎


風邪から来たと見られるが、
風邪はさっさと通り抜けてしまい
あとに腹痛とおしりのゲリラ作戦を残していったのだ。


食前薬、食間薬、頓服などを
出してもらう。


昨日よりもずいぶんラクにはなっていたが
まだゲリラどもが不穏にごろごろと
物騒な音を立てているので
横になることにした。


ハイファイにも
お休みをいただく。


安静にしていなくてはと思いつつ
発熱などがないので
どうしたって手持ち無沙汰になる。


こんなときのために
あれがあったよと
記憶の隅からガサゴソと引っ張り出して来た
一枚のDVD。


それは
「幻の湖」(1982年、東宝)。


東宝創立50周年記念を
巨匠・橋本忍が台無しにした
壮大なスケールの失敗作を
昼下がりから3時間にわたって
じっくりと見た。


琵琶湖の美しい四季を舞台に繰り広げられる
特殊浴場勤務女性の
悲しきペットロスと
復讐のマラソン


唐突に加わる戦国悲話!


さらに唐突に加わるスペースオデッセイ!


話も中盤を超えるころには
薬が効いてきたようで
ゲリラ作戦も無事に終了。


その替わりに
今度はおしりの兵隊たちが活躍をはじめ
映画を見ている間中、
ぶうぶうと気勢をあげた。


その間の抜けた締まらない音が
「幻の湖」にはよく似合った。


3時間近いひまつぶしという大役を無事に終えた「幻の湖」は
明日、ハイファイのフジセ氏に返却するとしよう。


もとはと言えばこのDVD、
フジセとお金を半分ずつ出し合うという
中学生のような買い方をしたもので、
ぼくの手元にやって来てから
4年以上もの間、放置されていたものだった。


いつか見るだろうとは思っていたが
今日がそのときだったとは。


いっぺん見てみたいと思われる方は
フジセ氏に声をかけてみるといいですよ。