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なにかあり/とくになし

今日、ぼくの、いんしょうにのこったこと

義姉と甥っ子から
上京時のお礼にと
地元の名産品がどっさり届いた。


中にはそれぞれの手紙も。


甥っ子の手紙には
東京に思ったより緑が多かったことが
“いんしょうにのこった”と書いてあった。


こどもの文章らしい遠慮の無さが消え始めて
ちょっとおとなびた物言いをするようになる。
その微妙なアンバランスさは
9歳という年齢を彼が今まさに生きている証拠だろう。


自分にも
絶対にあったはずのその時代を
くらい場所でがさごそと探り当てたくなる。


夜になると
雨風が激しくなってきた。


こりゃ店もヒマだぞと思いつつ働いていたら
MZくんがご来店。


例によって閉店時間を大きく超えて
よもやま話をしているうちに話題は
彼がときどき聴いているというTBSラジオの月曜夜の番組「Kakiiin」になった。


偶然にも
彼が聴いた日に
バート・バカラックのミニ特集があり、
そのときにDJを務める局アナが
「このバート・バカラックさんは
 お父さんもバートと言うんです」なんて話題を
切り出したのでびっくりしたというのだ。


その話題、
ぼくもハイファイのブログに書いたことがある。


日本語では同じバートだが
正確には
父はBertで
子はBurt。
一字違いなのだ。


しかも、その番組では、
ぼくが知りたかったそのいきさつについても
堂々と発表していたらしい。


父バート(Bert)は
生まれてくる子を女の子と願っていたのだが
男児であったことに失望し
「もう、名前なんておれと一緒の“ジュニア”でいいよ」と
投げやりになっていたところを、
奥さんが、それじゃあんまりよと抵抗し、
一字違いのバート(Burt)に落着した……ですって。


それっていったい誰に向けての放送なの?
おれですか?


「まあ、AMラジオで流すには適当なエピソードかもしれない」
「確かに音楽的背景とか語られてもねえ」
「それにしても放送作家は誰なんだろうね」


こんな風におもしろがりながら
MZくんとの話はまだまだ続く。


帰り道に
カーネーションのニューシングル「ジェイソン」を買った。
とりとめもない雨の日に
けりをつけるような強力なシングル。


以上、
今日、ぼくの、いんしょうにのこったこと、でした。