帰国日の夢と雑感
飛行機の中で夢を見た。
てのひらの中に
黄色い小さな玉がある。
それを両の手でころころと転がしているうちに
小さな突起があらわれはじめ、
やがて手になり足になり、
ポン!と音がして
手におさまるくらいの小さな猫になりました。
ああ、この猫なら
おれと仲良くしてくれるかもしれないな。
そんな至福を感じながら目が覚めたら、
隣の空席に
機内軽食のカップラーメンが。
ちょうどおやつの時間なのだった。
アテンダントに
寝ながらにやにやしていたのを見られたかもしれない。
今日はちょうど一週間ほどの渡米からの帰国日だった。
夕方、
税関を抜けて
空港内でいつものようにうどんを食べ、
「週刊モーニング」などを買い込み、
途中、同行者が腹が減ったというので
市川インターチェンジのそばのサービスエリアにしけこみ、
渋谷に着いてからは
小野瀬雅生ショウ@渋谷PLUGにちょっとだけお邪魔し、
帰り道の文教堂書店では
祖父江慎特集につられて
衝動的に買った「アイデア」が
思ったよりも高くてレジで絶句したのを気づかれぬよう
ひきつり笑顔をよそおい、
ハイファイに戻っては
来客中のお客様より
ありがたいプレゼントをいただき、
今回、時差ぼけはそうでもないかもなと思いながら
家に帰った。
公園で裸になった有名人のニュースを見て
ツマが言った。
「わたし、このひとを人間として見直したわ。
すごく人間らしいじゃない。
そう思う女のひと、多いと思うけど」