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なにかあり/とくになし

おめでとう4題

前に一度だけ行ったことがある牡蠣バーが
この辺にあったはずだとうろうろしてみたが
結局見当たらない。
あれは酔った幻だったのか。


少し遠回りして
下北沢440に着くと
ぼくたちの前に受付を済ませたひとの
見覚えのある声と姿。


宮崎吐夢さんだった。


久しぶりのごあいさつ替わりにと
最近上梓された小説デビュー作
諦女」(グラフ社)をいただいた。


サブタイトルは「宮崎吐夢のOL短編集」。


おめでとうございます。


中ほどまで読み進めたが
これは傑作。


登場する数々の架空OLの本音と妄想が
現代女性に生きる力を与える……なんてことは一切考えずに
ばくばくと文字を喰らう。


「動物園で、私は」が
今のところ大好きだ。


堂々とした
どうどうめぐりの地獄めぐり小説!


まだ後半が読み残されていることも
ひどくうれしい。


これはある意味
現代のための源氏鶏太、ただし女性版か、
なんてよけいなことは言わずに読むべし。


ところで
この日はハシケンハマケンの東京ライヴ。
渋谷で再来日公演を行っていたダン・ヒックスを見る日を
横浜公演(来週金曜)にずらして
ぼくは下北にやって来た。


ハシケンの強い歌力がストレートパンチだとしたら
今日もハマケンは絶妙なカウンターでメロディを合わせていた。


もうちょっと爆発的に打ち合ったって
へなへなに崩れちゃったって大丈夫だと思うのだが、
まだまだこれは
友情という名の
試合の途中というところなんだろうか。


奄美大島で行われるツアー・ファイナルでは
ハマケンを酔いつぶして爆発させて
土に埋めてください。
死なない程度に。
と、ハシケンさんにお願いしておいた。


なにはともあれ
ハシケンハマケン、東京凱旋!


おめでとうございます。


終演後、
吐夢さんから聞いた
もうひとつのうれしいニュースは
高橋洋二さんの著書
オールバックの放送作家ーーその生活と意見」(国書刊行会)が
ようやく発売になったということ。


正確には
「なるらしい」と聞いたのだが、
発売は27日(つまりこの話をしていた当日)だとamazonには書いてある。
国書刊行会のHPには、まだ具体的な日にちは書いてない。


まあいい。
買います。


おめでとうございます。


そして
今日はぼくの父の誕生日だった。
毎年、忘れてしまう。
弟のブログを覗いていなければ
今年もあやういところだった。


おめでとうございます。