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なにかあり/とくになし

あの娘は爬虫類

我が家の先代猫は
外の楽しみを知っているせいか
暖かい季節になってくると
表に出たがって困った。


網戸くらいなら
器用に開けてしまうので、
網戸ストッパーは常時ONにしておかなくてはならなかった。


今の猫は
すごく小さいときに家猫になってしまったせいか
外には出たがらない。


窓を開けっ放しにしておいても、
外を眺めこそするが
広い世界に出て行こうという気持ちはないらしい。


ところが
なくて七癖とはよく言ったもので
外に出ない代わりに
こいつはこいつで困ったくせを持っている。


どうしたものか、
網戸の高いところにジャンプして
べちゃっとイモリかヤモリかスパイダーマンのように
貼り付いて遊ぶのが好きになったようなのだ。


雌猫らしく、しゃなりしゃなりと
お嬢さま歩きもさまになってはいるのだが、
ときどき、
足を縮めて匍匐前進、
トカゲのように歩くことがある。


あれは先祖のどこかで
爬虫類の血が入っているのではなかろうか……。


秋に生まれた彼女にとって
もうすぐ初めての夏が来る。


漫画はぼちぼち。
紺野キタ「つづきはまた明日」(バーズコミックス)は
2巻につづく。
冬目景「ももんち」(ビッグコミックスペシャル)は
1巻で完結だそうだ。


グッドラックヘイワの新作CD「THUNDER」の
おまけブックレット「平和雷鳴記」をぱらぱらとめくる。
この麻雀大会に参戦したために
とある音楽雑誌からのCDレビューの依頼を
おことわりしたのだった。


「実は、CDの中に入っている麻雀大会に参加してしまったのです」


先方の頭に浮かんだはてなマークを想像するのは
少し楽しかった。