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なにかあり/とくになし

名器入手

探していたものが
ようやく手に入った。


日本コロムビア社製(正しくは傘下のDENON社)の
ポータブル・レコード・プレーヤーの名品GP-3。


レコード買付の必需品であったこのプレーヤー、
数年前に生産中止となり、
新品では入手が不可能になっていた。


その代わりにと最初に使ったのが
V●st●x社のプレーヤー。


これはダメだった。
プレーヤーとしてのデリケートさは上なのだろうが
タフな移動に耐えられず、
何度か飛行機移動をしているうちにおしゃかになってしまった。


続いて採用したのが
N●ma●k社のプレーヤー。


正方形で厚型の弁当箱のようなかたちをしたこの製品は
耐久性についてはV社よりマシ。
しかし、蓋の部分が頑丈さに欠け、
やはりほどなくして壊れた。


また蓋をしたときの
製品自体の大きさが半端にでかくて
荷物の多い移動に向いていない。


何よりも
V社もN社も
電池の持ちがいちじるくしく悪いのだ。


GP-3にも
交換針の入手が難しいなど
問題点は多い。


しかし、
製品としてのサイズも適当だし
頑丈だし
何より燃費が素晴らしい。


オークションに出品されると
他のポータブル・プレーヤーに比べて
圧倒的に入札が集中するのは当然だ。


かつて
アメリカのレコード屋でGP-3を使っていたら
「それはどこで手に入るんだ?」と何度質問を受けたことか。


知り合いになったディーラーに
一度プレゼントしたら
彼は飛行機の中でこれを手荷物から取り出して
LPレコードをかけてヘッドホンで聴いたのだと言う。


悪いことは言わない。
GP-3、再発したらヒットの目ありますよ。
ワールドワイドで。
それはぼくの実感でもある。