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なにかあり/とくになし

早起きは三文の得なのか

時差ぼけ中の早起きは三文の得なのか。
だとしたら三文って、どれくらいのものなのか。


朝方というより夜中に近い時間に起きて、
もそもそとパソコン仕事などをしても
時間を妙に持て余す。


漫画でも読むかと
羽海野チカ3月のライオン」3巻(白泉社)を暗がりの中で開く。


主人公がひとりで
猛烈な孤独にさいなまれながら
インスタントラーメンをすするシーンがあるのだが、
感動するより先に
そのラーメンそのものに共振してしまった。


腹減った。


そして羽海野さんはすごい。


麦茶を飲み込んで空腹をまぎらしておいて、
仕方ないのでヘッドホンでレコードでも聴く。


ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールのファースト・アルバム。


ベル&セバスチャンのスチュワート・マードック
自ら見出した女性シンガーたちを主役にして作った
夢のようなレコード。


意訳でよければ
「神様は女の子の味方」と解してみる。


このプロジェクトさえあれば
ダスティだっておれのもの、ってか。


スチュワート・マードック
ぼくと同い年なのだ。


これをアナログで買いたくならないなんてどうかしてる。
ジャケを見た瞬間に思った。
これって、
一種のEDテストかもね、男性諸君。


悪い夢だとわかっていながら見る夢の
背徳感に満ちた心地よさ、
不思議な後味のさわやかさが薄闇に残った。


夜明けはまだ遠い。
無理を承知でもう一度寝転がってみる。